コーチングをしていると、「なんとか役に立ちたい」と思うほど空回りするときがあります。
クライアントと一緒に考えようとしても、なかなかキーワードが引き出せない。
なんとかしなくては、とあせります。
コーチ仲間に、「クライアントに『どうしてほしいですか?提案してほしいですか?ただ聴いてほしいですか?』と聞いたらどうか」と言われました。
けっこう目から鱗でした。
自分のコーチングで何かよい方向をみつけられる、と思っていたところが傲慢でした。
どうしたいかは、あくまでもクライアントの中にある。
いまいちど基本に立ち返りたいと思います。
2008年6月8日日曜日
2008年6月1日日曜日
【Social Entrepreneurship】
Yahoo!Finance のコラムニストJim Citrin が、非営利団体のEchoing Green の活動を紹介しています。
http://finance.yahoo.com/expert/article/leadership/76848
ちなみに、Jim は米国で指折りのエグゼクティブサーチコンサルタントです。
Echoing Green は、「何かよいことをしたい」というフィランソロピー的な活動の支援ではなく、「社会企業家」の育成支援をしています。
Fellow に選ばれると、資金援助、スキル育成のプログラム、他の活動家とのネットワークづくりなどの支援を受けられます。
2008年でいうと、20人のフェローシップに対して1,500人の申し込みがあり、選ばれるまでにはラフなインタビューやプレゼンテーションが続きます。
Social Innovator - 社会に革新をもたらす者 - を育てようというダイナミズムは、米国ならではのものです。
コラムでは、ハーバードのMBAをとってニューオーリンズで、失敗した公立校をチャータースクール(特別認可学校)に建て直す活動をしている人の紹介などがあります。
資本主義・拝金主義の権化のように言われる米国ですが、超エリートがウォールストリートでなく、こうした道を選ぶのも米国のダイナミックさですね。
2008年5月25日日曜日
【家族と共にいる】
お金についてのコミュニティーサイトであり、また家計管理的な機能をもったサイトにWesabe.comというのがあります。
エネーブログでも紹介しています。
その会社のCEOが、生まれたばかりの子供が呼吸器障害をかかえているため、退任して家族とともにいる、とブログにありました。
http://blog.wesabe.com/2008/05/22/news-about-jason-and-wesabe/
ベンチャーキャピタルから資金も得て、ユーザーも急増中、順風なときにリーダーの座を退くことは、大変な決断でしょう。
それでも家族を選ぶというのが、いかにも「人間らしい」感じがします。
それでも家族を選ぶというのが、いかにも「人間らしい」感じがします。
コメントも、「それは正しい決断をしたよ」とか、とても好意的であたたかいものが見受けられます。
自分がそういう状況になったときには、どういう決断をするのでしょうか。
このような決断をあたたかく受け入れ、見守り、送り出してくれる仲間を持てるということも、すばらしいことです。
力を合わせて困難とたたかっているとき、家族とともにいられることほどありがたいことはありません。
一方で、豊かになったり、なにかを得てしまったときに、相続(争族)に代表される醜い争いも聞きます。
困難も豊かさも何も、「人間らしくあり続けられるか」を試そうとする何かしらの「意思」であるように思えます。

「よくわからない」
コーチングをしていて、「よくわからない」を連発されることがあります。
「どうなっているとワクワク感を感じますか?」「よくわからない」
「どうして自分にその仕事があっていないと思いますか?」「よくわからない」
「自分では、どのようにできたと考えますか?「よくわからない」
こういうケースでコーチングは意味があるのでしょうか?
黙ってすわっていれば、コーチがいろいろと助言してくれる。
そのようなコーチングもあるのかもしれません。
それで行動が起こせたとしても、それは「あやつり人形」になろうとしているも同然ではないでしょうか。
意志あるところに道あり。
意志があるからこそ、道案内も地図も活きてくるのだと思います。
「どうなっているとワクワク感を感じますか?」「よくわからない」
「どうして自分にその仕事があっていないと思いますか?」「よくわからない」
「自分では、どのようにできたと考えますか?「よくわからない」
こういうケースでコーチングは意味があるのでしょうか?
黙ってすわっていれば、コーチがいろいろと助言してくれる。
そのようなコーチングもあるのかもしれません。
それで行動が起こせたとしても、それは「あやつり人形」になろうとしているも同然ではないでしょうか。
意志あるところに道あり。
意志があるからこそ、道案内も地図も活きてくるのだと思います。
2008年5月18日日曜日
【気分と買い物】
心の状態と買い物との相関についての研究は、いろいろなことを考えさせてくれます。
ウォールストリートジャーナルの記事からです。
http://finance.yahoo.com/banking-budgeting/article/105086/The-Neuroscience-of-Retailing
http://finance.yahoo.com/banking-budgeting/article/105086/The-Neuroscience-of-Retailing
- ある研究によれば、母の死を悲しむ少年のビデオを見たあとでは、人はあたりさわりのないビデオを見たあとに比べて4倍の値段まで払おうとする。
- 脳は、目新しいものによってスイッチオンとなり、脳内にドーパミンやセロトニンといった化学物質が分泌されてハイになる。
- なにかを所有するという行為よりも、ディスプレーや色彩、親しみやすい店員、うまく誘導していく通路などが、高揚感をもたらす。
買物は一時的には強い幸福感をもたらすけれども、クレジットカードの請求は増え、後々により憂鬱な気分になる、という図式です。
資本主義の進歩とともに、「売る側」の「買ってもらうための手管」の研究はどんどん進みます。
消費者はほとんど催眠術にかかっているかのように行動しているのかもしれませんね。
言い訳先行型
「いまの八方塞がりの状況をどう抜け出したらよいかわからない」
こういう悩みのときに、コーチはいっしょに「どこかにあいている門があるから探そう」とします。
このとき、クライアントがどれだけ自己防衛を捨てて、白紙で考えられるかがカギを握ります。
「北の門は、さびていてあきませんでした」
「東の門は、なんとかこじあけようとしたけどダメでした」
「南の門は、すきまから外が見えましたが砂漠なのでやめました」
「西には行きたくないので、西の門はダメです」
というように、「自分はこれだけやっているのに、自分はひどい目にあい続けている」という言い訳先行型だと、前進しません。
傾向としては、親に言うままに生きてきた、というように「他人に人生を支配されている」と思う人に言い訳先行型が多いように感じます。
自己防衛を捨ててもらうためには、コーチとの信頼関係が不可欠で、それにはある程度の時間がかかるようです。長年かけて身にまとってきた鎧をぬぐわけですから。
こういう悩みのときに、コーチはいっしょに「どこかにあいている門があるから探そう」とします。
このとき、クライアントがどれだけ自己防衛を捨てて、白紙で考えられるかがカギを握ります。
「北の門は、さびていてあきませんでした」
「東の門は、なんとかこじあけようとしたけどダメでした」
「南の門は、すきまから外が見えましたが砂漠なのでやめました」
「西には行きたくないので、西の門はダメです」
というように、「自分はこれだけやっているのに、自分はひどい目にあい続けている」という言い訳先行型だと、前進しません。
傾向としては、親に言うままに生きてきた、というように「他人に人生を支配されている」と思う人に言い訳先行型が多いように感じます。
自己防衛を捨ててもらうためには、コーチとの信頼関係が不可欠で、それにはある程度の時間がかかるようです。長年かけて身にまとってきた鎧をぬぐわけですから。
2008年5月11日日曜日
【母からのアドバイス】
5月11日(日)は母の日です。
FamilyFun.com は、家族のための情報サイトです。
http://familyfun.go.com/
http://familyfun.go.com/

その中に、「母からのアドバイス」というコーナーがあります。
お母さんからもらったアドバイスを語り合う自由投稿コーナーです。
http://jas.familyfun.go.com/guestsubmit?action=display&topic_id=32
お母さんからもらったアドバイスを語り合う自由投稿コーナーです。
http://jas.familyfun.go.com/guestsubmit?action=display&topic_id=32
「ことばに気をつけよう」
「後悔するな」
「1つの嘘が多くの嘘を招く」
など、個人的体験にもとづく母のことばが載っています。
「後悔するな」
「1つの嘘が多くの嘘を招く」
など、個人的体験にもとづく母のことばが載っています。
このサイトは、幸せな家族生活を送るためのアイデアサイトのようなものです。
アイデアを出し合って、よりよい家族にしていこう、というのはすばらしい考えです。
それにしても、生命をつくりだす母の愛情に満ちたアドバイスは、貴重ですね。
2008年5月4日日曜日
プランB
ビジネスの世界で、プランBという言葉があります。
これは、いまの計画(プランA)がうまくいかなかったときに、代替案としてもっている計画のことです。
何事も、思ったとおりに進むことはまれで、困った局面に直面することが多いものです。
そのとき、プランBがあれば、心にゆとりが出ます。
心配性だと、プランCも、プランDも、となりそうですが、プランBがあるかどうかだけで不安感は大幅に減らせます。
習慣として、プランBを考えるクセをつけられるといいですね。
もうひとつ大切なのは、プランBを発動する基準です。
どういうことが起きたら(どういう条件を満たしたら)プランBにきりかえるか。
これを決めておくことも大事ですが、それ以上にその決めごとを守れるかどうかが問題です。
「まだプランAでいけるのではないか」と思い、ずるずると傷をひろげてしまうということがありがちです。
「ルールを決める」→「ルールを守る」ということが、実はもっとも難しいことだったりします。
これも、痛い思いをしながら身体にしみこませていくしかないのではないでしょうか。
これは、いまの計画(プランA)がうまくいかなかったときに、代替案としてもっている計画のことです。
何事も、思ったとおりに進むことはまれで、困った局面に直面することが多いものです。
そのとき、プランBがあれば、心にゆとりが出ます。
心配性だと、プランCも、プランDも、となりそうですが、プランBがあるかどうかだけで不安感は大幅に減らせます。
習慣として、プランBを考えるクセをつけられるといいですね。
もうひとつ大切なのは、プランBを発動する基準です。
どういうことが起きたら(どういう条件を満たしたら)プランBにきりかえるか。
これを決めておくことも大事ですが、それ以上にその決めごとを守れるかどうかが問題です。
「まだプランAでいけるのではないか」と思い、ずるずると傷をひろげてしまうということがありがちです。
「ルールを決める」→「ルールを守る」ということが、実はもっとも難しいことだったりします。
これも、痛い思いをしながら身体にしみこませていくしかないのではないでしょうか。

2008年4月25日金曜日
【CHO - Chief Happiness Officer】
CXO(Chief X Officer)というと、企業の経営幹部で、Xの領域のトップであることを意味します。
CEO(Executive), CIO(Information/Innovation), COO(Operation), CAO(Administration), CSO(Strategy) などなど。
ちょっと珍しいところでは、CCO (Culture)などもあります。
企業文化を担当するトップなんて、おもしろいですね。
企業文化を担当するトップなんて、おもしろいですね。
もっとおもしろいネーミングに、Cief Happiness Officer というのがありました。
http://positivesharing.com/
http://positivesharing.com/

このブログの主は、コンサルタントとして職場を楽しい場所にするための変革を助言しているそうです。
「Happy Hour is 9 to 5(楽しい時間は9時から5時まで)という著作もあります。
「Happy Hour is 9 to 5(楽しい時間は9時から5時まで)という著作もあります。
以下のコラムが人気です。
- 「お客様は常に正しい」が正しくない5つの理由
- トップ10の超クールな職場
- オタクをリードしようとしない方法
- クビの恐怖をまぬがれる方法
- なぜ「ピザでやる気を出させる」がうまくいかないか
タイトルだけでも楽しいですね。
あなたの会社にも、CHOをひとり、どうですか?
あなたの会社にも、CHOをひとり、どうですか?
チーフ幸福オフィサーというのは、笑えます。
笑った後、まじめに大事な役割だな、と思えます。
ユーモアをまじえ、このようなテーマに息長く取り組む姿がすばらしいです。
2008年4月24日木曜日
【不愉快度指数】
Yahoo!Finance のコラムニストLaura Rowleyのコラムに、「A New Index for Financial Well-Being 経済的な健全度をはかる新しい指数」とあります。
http://finance.yahoo.com/expert/article/moneyhappy/75948
http://finance.yahoo.com/expert/article/moneyhappy/75948
1880年代に、英国のエコノミストが「Heonimeter」というのを提唱。
これは、特定の選択・決断からどれだけ喜びを得ることができるかをはかるものだそうです。
これは、特定の選択・決断からどれだけ喜びを得ることができるかをはかるものだそうです。
人生は、選ぶこと、決めることの連続です。
もしもどの行動が喜びをもたらすかを定量的にはかる方法があれば、人生をより豊かにするような決断を下せるでしょう。
もしもどの行動が喜びをもたらすかを定量的にはかる方法があれば、人生をより豊かにするような決断を下せるでしょう。
最近のある研究で、人は幸福の40%を日常的な決断によって得ることができるとのこと。
(残りの60%は、健康や財産などのうまれもったものや環境によるもの)
(残りの60%は、健康や財産などのうまれもったものや環境によるもの)
この研究では、U-Index(不愉快度指数 UはUnpleasant=楽しくない のU)によって何が愉快で何が愉快でないかについて考察している。
幸福になるのは、社交、スポーツ、体を動かす、スピリチュアルなことをしている、リラックスしているとき。
テレビ観賞や食事の準備、ボランティアは中くらい。
愉快でないのは、家事、お金のための労働、治療を受ける、教育、介護など。
最悪なのは、通勤だそうです。
もし、30分の通勤で狭い家にするか、1時間半の通勤で広い家にするか、という選択に面したとき、これは参考になるかもしれません。
1日2時間、ういた時間をもっと愉快なことに使うわけです。
また、稼ぎがよい、あるいは学歴が高いほうが幸福感が高いわけではない、というデータも紹介されています。
なんとなくそうかな、と思っていたことが、研究成果として示されたような気がします。
1日の中でも、2差路や3差路の分かれ道がよくあり、どの道をとるのか習慣的に判断することの連続です。

どの道が一番よかったかということよりも、どうしてその道をとったかということがわかることが大切でしょう。
そしてもっと大切なのは、その決断をした過去の自分自身に敬意をもつことだと思います。
決して非難することなく。
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