Benは、毎月少しずつインデックス投資をしていくことで、豊かな人生を送ろうという説の人です。
それに関連したコラムです。
これは難問だが、いくつかの考え方を示す。
まず、数億円が銀行や株式にあって、一方で住宅ローンが残っている人で眠れない夜を過ごす人はいない。
一方で、住宅ローンの返済が進んでも流動性資産がない人は、きびしい状況に置かれる可能性がある。
流動性資産が少ない状態は、時として深刻な問題をもたらす。
もちろん、繰り上げ返済してしまって、必要に応じて不動産を担保に貸付けを受けるなどの手も考えられる。
しかし、これには時間もかかるし、条件も悪化する。
無理に繰り上げず、ゆっくり確実に返済し、流動性資産をしっかりとつかまえたらどうか。
仮にローンが残った不動産を遺族に残すとしても、それはわずかな問題だし、遺族の問題だ。
高齢であるほど、手元にキャッシュがあるほうがはるかによい。
もしも、完済しても残るほどに十分に手元資金があるとしたらどうか。
その場合ですら、あわてて返済する前に、2度考えよと言いたい。
仮に金利が6.5%とすると、米国の株式市場のインデックスの平均上昇率は長期では9%に近い。
その差は大きい。
株式市場からお金を引き上げるよりも、そのままにしておいた方がよい場合もある。
年6%台のリターンのリスクフリーな金融商品はなかなかないからだ。
なお、原文はMorgageで、日本の住宅ローンとは商品性が違います。
ここでは、読みやすくするために住宅ローンとしました。)