2007年12月13日木曜日

【家族にチームワークを教える】

こどもをもつ親にとって、兄弟が助け合って生きていくことは、最大の願いのひとつでしょう。
同時に、自立すること、特にお金との付き合い方を知ることも、親から子への重要な願いです。

New York Times に、お金を通してチームワークを教えている例についての記事がありました。
Teaching Teamwork, but With Real Money

New York Times

Rogerson家は、女の子2人、男の子2人の6人家族。
夫婦は、6年前から毎年5千ドル(約55万円)をこどもに託し、夏休みのバケーションのための使い道を任せた。
この「ファンド」の運用がうまくいけば、ディズニーワールドに行けたりするし、そのままであれば親戚の家に行ったりするし、減ったらキャンプ旅行。

2001年は、株について無知なこどもたちはAppleなどの株式に投資して、5千ドルが2千ドルになり、キャンプ旅行。
翌年は、「もうママとパパをテントにやりたくない」と慎重になり、安全性の高い口座で50ドルの益を得て、親戚を訪ねてフロリダへドライブ。
道中も、どのレストランにするかなど、こどもたちが決定。
3年目は、もっといかすところに行くためにどうしたらよいか、ということで保守的な株式と債券に投資し、600ドルを稼いだ。(5千ドルの12%!)
そして、カタマランを借りてセーリング。


また別の家族は、ガレージセールを家族でやり、こどもにも役割をもたせているとのことです。
こどもたち同士で、それぞれの長所を見つけ出し、分け前も働きに応じて自分たちで決めたとのこと。


こどもたちが、どうお金を増やして、どう使うかを真剣に考えて議論する様子が目に浮かぶようですね。
教えることも大切だけれども、実践する機会を与えることも大事だと教えてもらいました。

新聞の記事で、日本の人生ゲームはサイコロ(運)で人生が決まるが、米国のモノポリーは交渉事など自分の力で勝敗が決まる、とありました。
たしかに、知らず知らずのうちに、ゲームを通してさえ、日本人的な行動様式を植え付けられているのかもしれません。