2007年10月9日火曜日

【Fortune 400 になかった名前】

フォーチュン誌の長者番付は、毎年あぜんとするようなスーパーリッチを知る機会になっています。
今年も「400人の金持ちアメリカ人リスト」が発表になっています。
http://www.forbes.com/2006/09/21/americas-400-richest-biz_cx_mm_06rich400_0921richintro.html
はじめて、全員が10億ドル(1150億円!)以上の金持ちで占められたそうです。

THE FINANCE BUFF というブログに、このリストに載っていないある著名人について書かれています。
「Missing Name on Forbes 400 List」
http://thefinancebuff.com/2007/09/missing-name-on-forbes-400-list.html

その著名人とは、バンガードグループの創立者、John Bogleだ。

Vanguard
バンガードは、ノーロードのインデックスファンドの最大手で、預かり資産は1兆ドル(115兆円!)を超える。
同社のノーロードファンドによって、大勢の人が恩恵を受けた一方で、彼は400人のリストに載っていない。

投資信託大手のフィデリティのジョンソン父娘は、あわせて250億ドル以上。
バンガードより4割少ない資産を運用するFranklin Resources のジョンソン兄弟は、あわせて110億ドル。

ジョン・ボーグルは、他社の人たちが受け取った手数料を受け取らず、社員として給与をもらっただけ。
ビル・ゲイツに代表される大金持ちは、通常まず資産をつくり、それから慈善活動にお金を使う。
ボーグルさんは、インデックスファンド革命を起こしたそのときから、自分のものとすることもできたお金を投資家に渡してきた。
彼は、「マネジメントの資本主義」に対抗して、「オーナー(投資家)の資本主義」という信条についていまもスピーチを行っている。
彼こそが、金融業界における「普通の人たち」のための孤立した声だ。

このブログは、インデックス投資について多く語っているようなので、必然的にボーグル氏を賞賛しています。
フォーチュン誌に載っていない人に思いを馳せるという発想も、面白いですね。