2007年9月26日水曜日

【リタイアメント自信度】

「2007年 リタイアメント自信度調査 (The 2007 Retirement Confidence Survey)」というのがあります。
http://www.ebri.org/pdf/briefspdf/EBRI_IB_04a-20075.pdf
EBRI(Employee Benefit Research Institute)という機関がレポートを発行しています。

  • 年金プランには、半分の労働者が自信をもっていない。
  • 401Kや他の投資などにより依存する傾向にあるが、プロによる投資アドバイスに必ずしもしたがっていない。
  • 62パーセントの人は、企業年金をあてにしている。
  • また、退職者健康保険を勤め先から受けることを期待するが、提供企業は減り続けている。
  • 退職に備えた貯金(自宅の価値を除く)が2.5万ドル(約300万円)以下の労働者が半数。
  • 全体の4分の1は、リタイアメントに向けた貯蓄がゼロ。
  • 実際のリタイアメント年齢は、55歳未満が14%、55-59歳:21%、60-64歳:32%、65歳:13%、66歳以上:15%

この手の調査は、わりとショッキングに、悲観的に分析しているものです。
それにしても、あちらの国も大変そうですね。

十分な備えなくリタイア生活に突入する人が多い米国。
金融資産を使いきれないほどもちながら、資本市場にはお金が流れず、振り込め詐欺などがまだ続いている日本。
国民性の違いを感じますね。
平均寿命も関係しているのでしょうか。
すなわち、100歳ぐらいまで生きてしまう(?)可能性があるから、うかつに金融資産を取り崩せない・・・。
人生を生き抜いてきたごほうびに、上手なお金の使い方をしたいものですね。

2007年9月20日木曜日

【ベビーブーマーのソーシャルネットワーキング】

Fox Business Now で、ベビーブーマーのSNS(Social Networking Service)が注目されている、と言っていました。
米国のベビーブーマーは、43歳から61歳までの世代で、7600万人もいるそうです。
番組では、TeeBeeDee(http://www.tbd.com)というサイトの創業者の女性が出ていました。20年前に、Parenting(子育て)の雑誌を立ち上げて成功した人だそうです。
TeeBeeDee
サイトをみると、Relationships とか Sex over 40 とか、けっこう真面目(?)なテーマが並んでいます。Q&Aもあり、OK Waveやはてなのベビーブーマー向けといったところでしょうか。日本では、ヤフーのセカンドライフSlownet などが連想されます。
TeeBeeDee Top
きっと、人生の後半戦において、真剣に生きる意味を考える人が多いのでしょうから、中身も濃いのではないかと思われます。
SNSも、有象無象の規模を誇る段階から、特定分野に特化した形に分化していくのかなあ、という気がします。
やっぱり、「話す」「聞く」「教える」「教わる」といったことは、歯車がかみあって、ベクトルもあわないと、面白くないし、長続きしません。
TeeBeeDeeも、4.8ミリオンダラー(約5.5憶円)を投資家から集めています。お金が、どんどん働いていますね。

2007年9月13日木曜日

【オンラインメモリアル】

親しい人が亡くなったら、その思い出をいつまでも残したい、と思うものです。
心の中に、永遠に生き続けてほしいと。
そのような希望をインターネットでかなえてくれるのがオンラインメモリアルです。
たとえば、「To Live 4 ever」(永遠に生きる)というサイトがあります。
http://www.tolive4ever.com/
ダイヤモンド、ゴールド、シルバー、ブロンズと、機能&価格によって選択肢があります。
個人の歴史、写真をのせたり、お悔やみを書き込んだりできます。
例えばゴールドであれば、99.99ドル(定価149.99ドル)を1度払うだけで、ずっと残せるようです。
簡単操作で、自分でできるということですが、オペレーターにタダで手伝ってもらうこともできます。
ほかにも、LAST-MEMORIES.COM、MemoryOf などがあるようです。
http://www.last-memories.com/
http://www.memory-of.com/
日本ではまだ聞きませんが、海外では競争も激しそうですね。
インターネットが、大切な人の思い出の永遠の倉庫になるというのも、うれしいことです。

今回ご紹介したオンラインメモリアルと関連して、家系図を研究したり調査するドットコムもあります。
http://ancestry.com/
自分の家族の歴史を知り、親しい人の記録を永遠に残す。
インターネットの活用が、また一段と深い領域に進んでいっていることを実感します。

2007年9月6日木曜日

なるほどコラム【幸せをお金で買う7つの方法】

msn moneyで、MP Dunleavey女史が「幸せをお金で買う7つの方法 7 ways to buy happiness」というコラムを書いています。

  1. 自分に投資する(一定量の本を読むなど)
  2. 自分の時間を買う(収入を減らしても時間をとる)
  3. 4本足の友達を忘れない(ペットを飼う)
  4. 生活をアップグレードする(ちょっとした家具を買うとか)
  5. 与えることによって得る(役に立って満足できる先に寄付する)
  6. 親しい人との関係のために使う(密な時間をもつための旅行に行くなど)
  7. 経済的安定のために投資する(コツコツ貯金したり401K等で投資する)

などを例にとって、お金を人生を豊かにするために使おう、と言っています。

この方は、「Money can Buy Happiness: How to Spend to Get the Life You Want. 」という本を書いています。
タイトルだけだと、日本では反感をよびそうですね。
Money can buy happiness
私は、お金とうまくつきあい、自分の意志で豊かな人生のためにお金を使うのは、とても大切なことだと考えます。
彼女は、お金はお金、幸福は精神的なもの、と割り切るのは簡単だが、実際にはお金と幸福はからんでいて、お金の使い方が人生をより豊かにする、と言います。
そのような彼女のメッセージには共感します。
たとえば、毎月2万円を自分に投資するとか、毎年、収入×1%を社会のために使う(寄付する)。
こうすることによって、自分の生き方に対する意識も変わってくるのではないでしょうか。
ペットが人生を豊かにしてくれる、というのは、私は未体験ですが。
この世に生をいただいて、いつかはサヨウナラします。命ある間に、お金は生きる道具として一時的に預かっているものです。

たまたま自分のまわりを出入りするお金をどう扱うか、生き方そのもののあらわれですね。


<ひとこと>
Fox Business Nowなどをビデオで見ていて楽しいのは、複数の人があるテーマで意見をいうコーナーです。
私は英語圏で教育を受けたことはないのですが、討論の激しさは新鮮です。
まるでつかみかからんばかりだったり(お互いにリモートなのに)、延々と話したり、相手の話をさえぎったり、となんでもありです。
教育の違いを、あらためて見せつけられる思いがします。